三和塗料株式会社は1949年創業の歴史ある企業。
代表取締役・石井庸義は1993年に二代目社長に就任する前は、営業としてお客さまとの折衝をすべて行ってきたそうです。
常に現場の最前線にいたからこそ、今があるとのこと。
今は未来を見据えて一緒に働く人を大募集中。三和塗料株式会社の歴史や事業について、聞いてみましょう。
〈聞き手=鈴木圭那〉
鈴木
早速ですが、三和塗料株式会社の事業について教えてください。
石井社長
ひと言で言えば塗料の販売です。
お客さまは工務店や塗装会社などで、外壁や壁材を塗装するための材料を卸売りしています。
鈴木
どの辺りが主な商圏になるんですか?
石井社長
本社が東京の新宿ですから、新宿区や杉並区をはじめとした23区内、それから東村山や小平辺りがメインになりますね。埼玉県ならば、川口や大宮。
それから神奈川県川崎市にも営業所があるので、川崎、横浜辺りにもお届けしています。
鈴木
塗料の販売って、どんなことをするんですか?
石井社長
そうですね。塗料といってもいろいろな種類がありますし、何でもただ塗ればいいってものではありません。
たとえば色が欠けたところに塗り足しをするとしても、日焼けをしているので同じ色の塗料を塗ってもムラになってしまうことがあります。
なので、最適な塗料を選定し、お客さまの要求に応えることが大切です。
鈴木
ちょっとしたさじ加減が重要になってきそうですね。
石井社長
そこが面白いところでもあるんですけどね。
たとえばお客さまが満足できる「意匠性変更」のアドバイスや、求める耐用年数の塗料の選定をすることができます。それは様々な現場を見ているからこそ、できることなんです。
鈴木
三和塗料株式会社は1949年創業ということですが、石井さんはいつから社長に?
石井社長
私は1993年に先代の後を受けて代表になりました。
鈴木
それまでは主にどんな仕事をしていたんですか?
石井社長
営業全般をしていました。クレーム対応もしてましたよ。
鈴木
え~、それは大変そうですね!
石井社長
クレームを解決すれば、必ずより良い方法が見つかるわけで、改善のヒントが隠されているからです。
私たちが販売しているのは、ある意味「半製品」で、施工者が塗装して塗膜になった時に初めて完成するという考え方だから、適切なご提案やアドバイスを重要視しているわけです。
鈴木
なるほど、そうなんですね。
ちなみに思い出深い事例ってありますか?
石井社長
あるホテルでたくさんの椅子を塗装する工事がありました。順調に塗装が完成しました。
しかし1ヶ月ほど使っていたあとに、塗料が座った方の洋服につくようになってしまったんです。
そのクレームが発生した時に「なぜか」ということを調べたら、毎日清掃に使っている洗剤に塗膜を溶かす微量な成分が入っていることがわかりました。
それが毎日の掃除で蓄積されて塗膜を軟化させ、洋服につくというのが判明しました。
試行錯誤して、薬剤に強い塗料の再選択をして解決しました。
鈴木
すごく真面目なお人柄が伝わってきます。
石井社長
ありがとうございます。
でも塗料は常に進化しています。においも少なくなって耐用年数も長くなり、ハイブリッド化も進んできました。
実は、歴史やノウハウを知りたいと、職人さんがやってくることもあるんですよ。
鈴木
塗料について学びたい方がいらっしゃるんですね!
石井社長
中には外国から働きに来ている人もいます。
日本で学んだことをいずれ自国に持ち帰って、建築技術を発展させたいと。
鈴木
では三和塗料のノウハウが世界中に活かされていくんですね。
石井社長
そうなればうれしいですね!
おかげさまで口コミで広まっているのか、よく若い方が会社に遊びに来てくれていますよ。
趣味は釣りだと石井社長。休日には大物を狙って今も海釣りを楽しんでいるんだそう。
鈴木
現状、何か課題はありますか?
石井社長
おかげさまでかなり安定しているのが現状ですが、若いスタッフにこれまでのノウハウをどんどんと教えていきたいですね。
鈴木
社員を募集中なんですね?
石井社長
そうですね。元気に働いてくれる人がいれば、職場がさらに活気づきますから。
鈴木
さらに会社が大きく発展していきそうですね。ちなみに日常のお仕事はどんな流れなんですか?
石井社長
勤務時間は8時30分から17時30分までで、お昼休みは1時間。
スタッフは内勤か営業にわかれます。
ただ営業といってもいわゆる新規営業ではなく、ルート営業ですね。
鈴木
飛び込み営業みたいなことはないんですね?
石井社長
はい。既存のお客様のところに商品を届けに行って、そこでその他の希望も聞いてくるというイメージです。
鈴木
お得意先との関係ができているのなら、やりやすそうですね。
石井社長
すでに決まっている注文などは午前中の内に配達するなど、ある程度スケジュールは組みやすいと思いますよ。
あとは電話対応だったり見積もりの作成だったり、比較的覚えやすい業務が多いので、気軽に問い合わせてもらいたいですね。
鈴木
でも、業務は覚えやすくても、塗料のノウハウを学ぶのは難しいんじゃないですか?
石井社長
そこは安心してください。何せ長年培ってきたノウハウがありますから。
塗料という素材は常に進化していて、だんだんと面倒な作業もいらなくなっていますが、私たちは進化していく過程も知っています。
だから、何かトラブルがあった際にも原点に立ち返ることができます。
鈴木
いい経験ができそうですね!
石井社長
塗料といってもただ色を塗ればいいわけではなくて、建物の保護が目的であり、好みの色を保ち優れた美観を守る役割も担っています。
だからこそ、私たちもやりがいを持って仕事をしています。
一緒に働いてくれる人をお待ちしています!